島根の美しい春

4月 5, 2021 | スポット

日本の春は、新しいことが始まる季節です。たくさんの人が新しい仕事を始め、学生の新しいクラスも始まるその時期に、桜が満開になります。春は日本の最も美しい瞬間の一つだと私は思います。松江城や出雲大社、そして県内のあちらこちらで咲き誇る桜を見ることは、本当に楽しみです。今回は、たくさんの人から「ここは絶対に行くべき!」と言われている桜の名所を2つご紹介します。

1か所目は雲南市木次町にある、斐伊川堤防に沿った桜並木です。約800本の桜が、全長約2キロにわたる桜のトンネルとなり、こんなに素晴らしい所は他に ない、というくらい見事です。夜桜鑑賞もとても素敵で、通りに飾られた電飾やぼんぼりに火がともり、幻想的な雰囲気を楽しめます。また、大東町にある柳橋から加茂橋までの赤川堤防沿いにも、美しい桜が咲き誇ります。加茂文化ホール「ラメール」の近くを散策すれば、見ごたえある桜の花に満足すること間違いありません。そして、ピンク色の花に少し飽きたり、見頃を過ぎて出かけるときには、国道54号線沿いや三刀屋川の河川敷でのお花見をお勧めします。ここには「御衣黄」と呼ばれる緑色の花びらをした桜が植わっています。この御衣黄は遅咲きの品種で、4月中旬から後半に咲きます。ピンク色ではありませんが、その美しさに変わりはなく、お花見を二度楽しむのにちょうど良いでしょう。

2か所目は島根県の一番西側、山口県に隣接している小さな町、津和野町です。出雲や松江に住んでいるほとんどの人が、地元の人でさえ、この地域のことをあまり詳しく知らないようです。津和野町には見るに値する、おもしろい場所やイベントがたくさんあるので、桜の季節に合わせて行けばより満喫できるでしょう。お勧めの観光スポットは、町のエリア別にそれぞれあります。まず、殿町通りの近くには、かつてこの地域の藩主が住んでいた家屋で、現在は町役場となっている津和野庁舎があります。鷲原(わしばら)八幡宮付近では、流鏑馬(やぶさめ)神事が行われています。そして、町のはずれにある乙女峠に、キリシタン殉教史跡であるマリア聖堂があります。紹介した3つの場所はお出かけするのにぴったりの観光名所ですので、お花見の時期に行けば更に特別なものになると思います。

どこにお花見に出かけても、島根の自然を満喫して素晴らしい時間を過ごしてくださいね。